Trivia

草履の豆知識

草履のお手入れと保管

お気に入りの草履は、丁寧に箱に入れて保管されることが多いと思います。 しかし、この保管方法は決して草履を大切にされていることにはなりません。 草履は湿気を嫌い、特に合成皮革の草履は加水分解という現象によってハガレたり表面がポロポロ落ちたりします。 本革や帆布生地等を使用した草履の場合には加水分解は起こりにくいですが、湿気によるカビなどの発生が考えられます。 できるだけ早く箱から出し、風に当てて下さい。又、雨の日のお出かけにやむを得ず、草履を履かれた場合には、陰干しで充分乾かし、草履の中の湿気をとって下さい。

加水分解とは?

特に合皮の商品になる現象で、症状としては、草履の鼻緒の裏側がボロボロになったり、革底部分から剥離したり、ハンドバッグの持ち手がべたべたして持つことが出来なくなったりする事です。

科学的には、加水分解(かすいぶんかい、hydrolysis)とは、反応物 (reactant) に水が反応し、分解生成物が得られる反応のこと。このとき水分子 (H2O) は、生成物の上で H(プロトン成分)と OH(水酸化物成分)とに分割して取り込まれます。反応形式に従った分類により、加水分解にはいろいろな種類の反応が含まれます。化合物ABが極性を持ち、Aが陽性、Bが陰性であるとき、ABが水と反応するとAはOHと結合し、BはHと結合する形式の反応が一般的です。

加水分解した草履画像

草履と健康

最近では鼻緒付きの履物が足の鍛練に効果があるという意見から、子供らに下駄や草履をはかせることが注目されている。鼻緒を挟み、台を踏ん張るため足の筋肉が鍛えられ足裏の土踏まずの形成や外反母趾の予防にもよいとされる。はだし教育として幼稚園保育園小学校などの施設で指定の履物にするところもある。学校納入用では奈良県三郷町で生産される製品、健康草履「ミサトっ子」や高知県で生産される竹皮草履がある。基本的に素足で履くことが多く、足が蒸れないという効用もある。はだし教育で取り入れる場合は必ず素足で履くよう取り組んでいる。

また、靴底の厚い高いスニーカーなどは草履に比べ履いた時の安定性が悪く、更に底が不均一に磨耗した場合、より傾きX脚O脚,ハの字」や「Vの字逆ハの字)」歩きを誘発したり悪循環を助長すると考えられ、草履はスニーカーなど靴の変形進化した履物と 比較して足腰の安定、強化や美脚に良い。また、転び易い、長時間起立出来ない、歩行で疲れるといった子供が昔と比べ増えているが、草履などは靴・スニー カーなどと違い足を包み込まず開放的で足そのものが幅広く成長し、広い足の裏の面積でより安定した支えをするためこの点でも健康に良い履物と言える。

一方、まったくの裸足で生活する人が多く、産業や医療が未発達なケニアでは、足の傷からの感染症を予防するために、日本人栄養学者の岸田袈裟が現地の材料で手作りできる草履の製法を導入し、好評を呼んでいる。[1]

土踏まず

土踏まず(つちふまず)とは、ヒトの足裏にあるアーチ形状である。土踏まずは片足に三箇所(厳密に言えば四箇所)あり、それぞれ、前後方向、左右方向、水平回転方向の姿勢制御を容易にする。また、アーチ形状がバネのように作用することで、足にかかる衝撃を緩和させる役割もある。

直立二足歩行を行うことで次第に形成されるため、生まれたばかりの赤ん坊にはない。なお、直立二足歩行はヒト以外の動物にも見られるが、土踏まずが形成されるのはヒトだけである。

足に合わない靴を履くなど、足の使われ方によっては、土踏まずが正常に形成されないことがある。土踏まずが正常に形成されていない足を、扁平足と呼ぶ。ただし、外観上で確認できなくても、骨格としては形成されていることがあり、足裏が見かけ平らであっても扁平足とは限らない。

外反母趾(がいはんぼし、Hallux valgus)とは、足の親指が小指の方に曲がっていく症状の総称

外反母趾

外反母趾(がいはんぼし、Hallux valgus)とは、足の親指が小指の方に曲がっていく症状の総称

症状

以下の4期に分類される。

  • 可逆期(代償期):親指の外反が、靴を脱ぐ、マッサージした場合にもとに戻る状態。
  • 拘縮期(非代償期):関節の炎症等が起こり靭帯などが固まってもとに戻らない状態。
  • 進行期(悪期):外反が自然に進行し、立っているだけでより外に曲がって行く状態。
  • 終末期:親指が他の指に重なり、親指の関節が脱臼したような状態。

外反母趾角

親指の曲がった角度、外反母趾角で症状の重さが分類される。

  • ~15度 – 正常
  • 15~20度 – 軽症
  • 20~40度 – 中程度
  • 40度以上 – 重症

原因

原因については個人差が大きい。発生が女性に多いために環境要因と遺伝的要因が上げられている。

  • 環境要因:女性の靴はファッション性が高いものが多く、足先を保護する機能が低い。それにもかかわらず、女性はそうした靴を選択してしまう。また、近年社会状況の変化から立ったまま行なう仕事が増えたことも原因として上げられている。
  • 遺伝的要因:一般に女性の方が関節が柔らかく、筋肉の発達も弱いためになりやすい。また親指の長さが足指でもっとも長い場合に外反母趾になりやすいとされる。

出生時、外反母趾ようの母趾の異常がある場合、進行性骨化性線維異形成症の場合がある。200万人に一人の難病だが遺伝子検査で早期診断をする必要がある。